法話の教典

弘法大師空海の教えを受けた僧侶の法話をお届けします

日々の一言

枝を攀ずる者は悉く柢を極むるに驕る

”枝を攀(よ)ずる者は悉(ことごと)く柢(ね)を極むるに驕(おご)る。” 出典:遍照発揮性霊集 樹の枝をよじ登る人は木の根元の丈夫さを過信しがちです。 基礎を疎かにし、足元を見失ってしまうと、思ってもみなかったトラブルを […]

夫れ鰭を濫觴に挙ぐるものは、曾つて千里の鯤を見る由無し。

”夫(そ)れ鰭(ひれ)を濫觴(らんしょう)に挙ぐるものは、曾(か)つて千里の鯤(こん)を見る由(よし)無し。翼を藩籬(はんり)にはねうつものは、何ぞ能(よ)く九万(きゅうばん)の鵬を有るを知らん。” 出典:三教指帰 池を […]

各我は是なりと謂い、並びに彼は非なりと言ふ。

”各我(おのおの)は是(ぜ)なりと謂(い)い、並びに彼は非なりと言ふ。” 出典:三教指帰 私たちは、自分の方が正しくて、相手が間違っていると思い込んでしまうことが多いものです。 私利私欲にとらわれて、自分本位の考え方に惑 […]

物を観て、其の人を想う。

”物を観て、其の人を想う。” 出典:高野雑筆集 贈り物には不思議と送り主の心や人柄が表れるものです。 相手の事情を考えたつもりが、いつのまにやら自分の好みを優先してしまってやいませんか? 基本的にこの世の中は、自分中心に […]

地鏡、無私にして万色、誰か逃れん。

”地鏡(ちきょう)、無私(し)にして万色(ばんしき)、誰か逃れん。” 出典:遍照発揮性霊集 鏡のように万物を映す池は、私心を交えることなく、あるがままの姿を、そのまま映し出します。 自己の勝手な思い込みによって、物事を湾 […]

酒はこれ治病の珍、風除の宝なり。

”酒はこれ治病(じびょう)の珍(ちん)、風除(ふうじょ)の宝なり。” 出典:遍照発揮性霊集 お酒は嗜み方によっては、病気を癒す妙薬であり、風邪の予防にもなりえます。 心と身体の健康のために、酒に呑まれるのではなく、度をわ […]

自身他身一如と与んじて平等なり。

”自身他身一如(いちにょ)と与(とも)んじて平等なり。” 出典:遍照発揮性霊集 自分も含めて生きとし生けるものすべては平等な存在です。 他人と接するときは、その人の視線に立ち返って相手の気持ちに寄り添いましょう。 苦しみ […]

身は華と与に落つれども、心は香と将に飛ぶ

”身は華(はな)と与(とも)に落つれども、心は香(こう)と将(とも)に飛ぶ。” 出典:遍照発揮性霊集 私たちはどうしても実態、つまり感じることができるものにこだわります。 私たちの体は一時的にこの世に存在しているというだ […]

波浪の滅生はただしこれ水なり

”波浪(はろう)の滅生(めっしょう)はただしこれ水なり、一心(いっしん)は本(もと)より湛然(たんねん)として澄めり。” 出典:秘蔵宝鑰 水面に波が立つとしても、もともとは単なる水です。 いくら荒れようとも、心は本来澄ん […]

生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く

”生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く死に死に死に死んで死の終わりに冥(くら)し” 出典:秘蔵宝鑰 人はなぜに生まれ、死んでどこへゆくのか。 私たちは何もわかっていません。 生命をしっかりと受け止めて、限りある生を精一杯自分 […]