法話の教典

弘法大師空海の教えを受けた僧侶の法話をお届けします

日々の一言

時至り人叶うときは

”時至り人叶うときは、道、無窮(むきゅう)に被らしむ。人と時と矛盾するときは、教えすなわち地に堕つ。” 出典:遍照発揮性霊集 どのような教えも世の中に広まるのは、その時代のはやりや風潮、環境によるものであり、その教えを伝 […]

良工の材を用うる、その木を屈せずして

”良工の材を用うる、その木を屈せずして厦(か)を構える。” 出典:遍照発揮性霊集 腕のある職人は、木材の節や曲がり具合を活かしながら立派な家を建てます。曲がっていたり、扱いにくい人の個性も活かしてこそ、良い仕事ができるの […]

言亡慮絶して法界に遍ぜり

”言亡慮絶(げんぼうりょぜつ)して法界(ほっかい)に遍(へん)ぜり、沈萍(ちんぺい)の一子(いっし)もっとも哀れむべし。” 出典:秘蔵宝鑰 言葉も思慮も超えて広がっていくのが仏の真理です。このことを知らずに水草のように沈 […]

嫉妬の心は彼我より生ず

”嫉妬の心は彼我より生(しょう)ず。平等を得ればすなわち嫉妬を離(はな)る” 出典:金剛般若波羅蜜経開題 嫉妬の心は、他人と自分を分けて考えることで生まれます。 人はそもそも平等だということに気づけば、嫉妬の心は消えてな […]

哀しい哉、哀しい哉。復哀しい哉。

”哀しい哉、哀しい哉。復(また)哀しい哉。悲しい哉、悲しい哉。重ねて悲しい哉” 出典:遍照発揮性霊集 哀しくて哀しくて哀しくてたまらない。 悲しくて悲しくて悲しくてどうしようもない。 自分ではどうすることもできず、たちす […]

幽蘭は心なけれども気遠く

”幽蘭(ゆうらん)は心なけれども気遠く” 出典:高野雑筆集 本当に気品が高く品格のある人とは、山奥にひっそりと咲いている蘭の花のようなものです。 気負わず、ものも言わず、ただあるがままの姿で誰の心にも響く美しさを持ってい […]

薬は病に随って無数なり

”薬は病に随(そ)って無数なり。乗(じょう)は器に逐(お)うて無量なり。” 出典:最勝王経開題 病気の数だけ薬が無数にあるように、人はそれぞれ個性を持ち合わせています。 それぞれの人にあった救いの教えも無数にあります。 […]

仏道遠からず、廻心すなわちこれなり

”仏道(ぶうどう)遠からず、廻心(えしん)すなわちこれなり。” 出典:一切経開題 あなたが求めている道は、遠くにあるように思えるかもしれません。 しかし、心の持ち方、考え方など、意識を変えることによって、求めていた道が案 […]

珠を持てば善念生じ

”珠(たま)を持てば善念(ぜんねん)生じ、剣を把(と)る殺心(せっしん)の器。” 出典:五部陀羅尼問答偈讃宗秘論 宝を持てば不思議と心が清らかになり、剣を握れば心は荒々しい気持ちになります。 交わる人や住所、仕事などが変 […]

人の相知ること

”人の相知(あいし)ること、必ずしも対面して久しく語るに在らず。” 出典:「遍照発揮性霊集」巻第二 実際に会って対話すれば誰とでも理解し合えるとは限らないのが現実です。 ただ、話すことが多くなれば分かり合える存在に近づき […]