観自在菩薩

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観自在菩薩、つまり観音さまのことです。

この心経の中では、修行中のお釈迦さまのことを言っています。

観音さまは正式には、観自在菩薩(観世音菩薩)といいます。

仏さまの世界にも私たちと同様に、階級があります。

位の高い順に、如来さま、菩薩さま、明王さま、神さまとなり、
如来さまが「阿弥陀如来」や「薬師如来」です。

菩薩さまは、「地蔵菩薩」や「弥勒菩薩」で、
明王さまは、「不動明王」や「愛染明王」、
神さまは、「四天王」のような「天衆」です。

このような仏さまたちは、実は化物!?なのです。

対応する相手に応じて、姿を変えて対応します。

観音さま、つまり菩薩さまは、なんと33種類の仏さまに変身するのです。
このような仏さまには、自分が得意とする分野があって、その分野を担当するというわけです。
ちなみに、観音さまの得意分野は、

人間の不安を取り除く

こと。

般若心経を説いているお釈迦さまは、懸命に修行し、悟りを開いたことで菩薩さまになりましたが、その後すぐには如来さまにはなりませんでした。

それは、

”自分一人だけ如来になるのではなく、一人でも多くの人が悟りを開くように導かなければ”

と決心し、菩薩さまの位にとどまったのです。

なので、般若心経は、お釈迦さまが、「観自在菩薩」と呼ばれていた修行時代に悟ったものを、その弟子たちに伝えているものなのです。

観自在とは、自由自在に物を観るということです。

私たち人間は、食欲、性欲、睡眠欲、財欲、名誉欲という5つの欲望を持っているがゆえに、

俺が俺が! 私が私が!

という自我により、偏った見方を持ってしまいます。

しかし、心の目をもって、観察することで、物事の本質を見極めることが重要なのです。

有名幼稚園の入園試験の問題で、

「雪が溶けると何になりますか?」

というものがありました。

それに

「春になる!」

と答えた子どもがいたんですね。

まさに、この考え方は私たちに、その本質を観ることの大切さを教えてくれる事例です。

もしかすると、いろいろな知識を得ている大人より、空っぽで何でも入る子どものほうが、お釈迦さまに近いのかもしれませんね。