”辞達して理挙(あ)がらんことを要す、故に冗長(じょうちょう)を取ること無し。”
出典:文鏡秘付論

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意志を伝えるためにある言葉は、理論的であることが基本です。
もっとも良くないのは、回りくどく、冗長な表現です。
誤解を避けるには、明確かつ簡潔な表現が一番なのです。

日本人は直接的な表現が苦手な人が多く、自分の意志をうまく伝えられないと言われます。

最近のデジタル・ネイティブたちは、意外とそうではないかもしれません。
自己主張をすることで、自分の存在を自分自身が認めることになり、人格が形成されていくのです。

ただ、時として、不幸な結果を招くことになります。

最近のテレビでやっていたことですが、
未解決の殺人事件で、殺された人は、どんなことでもはっきりとした物言いをするのですが、その言葉が相手に与える影響を理解していなかったという友人の話がありました。

そのことが原因で、犯人が悪い印象を受け、殺人行為に及んだのではないかという見解でした。

このことからわかるのは、本人自身がその言葉によって、相手へどのような影響をあたえるかを理解していないことが問題であり、相手がどのような人間であるか、どのような考え方を持っているか、それを理解したうえで、言葉を選ばなければいけないということです。

自己主張は重要です。

いつまでたっても何をいいたいのかわからないような言い回しでは、本論に入った時に、相手は聴く態勢ができていません。

なので、言いたいことは簡潔かつ明確な表現が大切です。

ただし、人を見る目を養うことも重要です。

そのために、普段から、あらゆることに対して、客観的な視線を持つようにしましょう!