”文(もん)はこれ糟粕(そうはく)なり。文はこれ瓦礫(がれき)なり。”
出典:遍照発揮性霊集

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「文とはガラクタや瓦礫のようなものです。」
この言葉は文字だけでなく、心で伝えることの大切さを伝えるときに用いられた言葉です。
教えや技術が伝えられていくということは、書物を読んだからといって継承できるものではありません。
師資相承、師匠から弟子へ、人から人へと心を持って心を伝承することの大切さが、この一言の中に込められているのです。

文字の発明

これは、正に人類の発展において欠かすことにできないものです。

さまざま事実や技術といったものを、書き残すことで後世に伝えることができるのです。

書物があることで、過去に起こったことや先人の智恵を知ることができます。

文明が発達してきたのも、すべて文字があったからと言えるでしょう。

その一方で、文字、文章からは伝えられないものがあるのも事実です。

ものに込められた想いは文字では伝えられません。

想いは、人から人へ、直接かかわらなければ伝えることはできないのです。

書物を読むことで知識を得ることができるように、人から教わることで、その想いを感じることができるのです。

このことがわかっていれば、書物からですら、書かれている内容に込められた想いを感じることができるはずです。