”迷悟(めいご)我にあれば、発心(ほっしん)すればすなわち到る。明暗(めいあん)他にあらざれば、すなわち信修(しんしゅ)すればたちまちに証(しょう)す。”
出典:般若心経秘鍵
迷いも悟りも、自分自身の心の中にあり、悟りを求める心をおこせば、必ずその境地に到達することができます。
苦しみや悲しみ、喜びや楽しみの感情も、自らの心の働きにほかなりません。
自らの心を信じて進むことによって、必ず結果は現れてくるものです。
迷い、悟り、怒り、悲しみ、喜び、すべてがあなた自身の中にあるのです。
迷い続けたいのであれば、迷い続けることが可能です。
悟りを開きたいのであれば、悟りを開くことも可能です。
世間の常識の中で、プラスの方向のものは達成が難しく、マイナスの方向へは進みやすいという考えが溢れかえっているがゆえに、なりたい自分になれないと嘆く人が多くいるのです。
ただし、人間が生まれながらに持つ生理的欲求は、健康という視点から見た時にはマイナスの力が強くなってしまいます。
欲求のままに生きていれば、健康を害し、生命の危機を脅かされかねません。
私たちの生命を脅かす存在に「ウイルス」があります。
「ウイルス」は、永遠に増殖を繰り返し、最終的には増えすぎたことによって、破滅していきます。
人間も「ウイルス」と同様に、地球にとっては、地球の生命を脅かす存在なのです。
地球の健康を奪い、どんどんと増殖し、最後には滅亡してしまう。
私たちの未来には滅亡が待っているのかもしれません。
しかし、私たちの体の中にも、共存が可能な菌がいるように、
地球にとって、共存可能な存在として生きることができれば、
破滅ではなく、繁栄の道が待っているはずです。
私たちは、「ウイルス」が持っていないものを持っています。
それは、理性です。
欲求のままに生きるのではなく、理性が暴走を止めることができます。
その理性をしっかりと働かせ、行動すれば、私たちの未来は開けるのです。