”如何(いかん)ぞ己身(こしん)の膏盲(こうこう)を療(りょう)せずして、たやすく他人の腫脚(はれあし)を発露(あらわ)すや。”
出典:三教指帰

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なぜ、自分の病の治療すらせずに、他人の足の腫れ物を大げさに指摘するのでしょうか?
他人のことを指摘する前に、まず、自分自身の考え方や言動を見直してみることが大切です。

自分のことは棚に上げていい時もあります。
でも、多くの場合は、自分のことを棚に上げておいては、説得力がまったくありません。

隗より始めよ

という言葉があるように、まずは自らを見直すことが大切です。

ちなみに、「隗より始めよ」という言葉は、
中国の動乱期、郭隗(かくかい)という人が燕(えん)の昭王に賢者の求め方を問われて、「賢者を招きたければ、まず凡庸な私を重く用いよ。そうすれば自分よりすぐれた人物が自然に集まってくる」と答えたということが大元です。

話だけを考えると、言葉の意味とは少しずれている感じがしないでもないですが、まずは、身近な人やものを見直すことで、必要とされる人やものが自分のもとに集まってくるということです。

どうしても、自分のことは見えずに、他人のマイナスな面ばかりを指摘する人がいます。そんな人に、いくらアドバイスを与えても、自分のことには気づきません。

そこは、「他人のふりみて我がふり直せ」の言葉を思い出して、もしかして、自分にもそんな一面があるのではないかと考え、自分自身のことに注目してみてください。

いままで気づくことができなかった自分に出会えるはずです。