”教法(きょうぼう)はもと差(たが)うことなし。牛と蛇との飲水(いんすい)のごとし。牛飲めば蘇乳(そにゅう)となり、蛇飲めば毒剥(どくし)となる”
出典:五部陀羅尼問答偈讃集秘論

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同じ水を飲んでも、牛が飲んだ水は、栄養のある牛乳となり、蛇が飲んだ水は、猛毒へと変わります。
仏の教えや医学・化学・物理学などの学問も同様に、知識や経験を正しく理解し、正しく使えば、人々が豊に過ごすための糧となり、悪用すれば、人々を苦しめることになります。

世の中の発明品には、悪用されているものもたくさんあります。
それらのものがすべて悪用されるもの、つまり、ダークサイドに囚われた人たちが考えだしたものではありません。

悪用されている発明は、悪用しようとする前提で作られてものではなく、研究者が真理の追求を行なってきた結果として生み出されたものです。

例えば、「ダイナマイト

誰もが知る、ノーベル賞で有名な「アルフレッド・ノーベル」が発明したものですが、
戦争に使われることを目的に発明したわけではなく、土木工事の安全向上を目的に発明されたものです。
しかし、その目的よりも、戦争目的に使われてしまったわけですが、それはノーベルにとっては想定内でした。
破壊力の大きな兵器が戦争の抑止力として働くことを期待したわけです。

結果は、ノーベルが想定していた以上にのもので、莫大な資産を築いた一方、世間では、「死の商人」と呼ばれ、自らの名がマイナスの形で後世へ伝わることを悩み、遺言で世間への貢献方法を残したのです。

結果、ノーベル賞が設立され、いまや、世界で最も権威のある賞となっています。

その時の遺言がこちら。

“私のすべての換金可能な財は、次の方法で処理されなくてはならない。私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最大たる貢献をした人々に分配されるものとする”

偉大な発明に関わらず、物事には必ず、プラスの面とマイナスな面が共存しています。
強力なものほどその幅は大きくなり、ブラスに使ってもマイナスに使ってもその威力は強大です。

常にこのことを理解して、自分が持つ力をどんなことに活用するか考え、行動しましょう