”父子の親親(しんしん)たる、親の親たることを知らず。
夫婦の相愛したる、愛の愛たることを覚らず。”

出典:秘密曼荼羅十住心論

kodomo

親子が仲良くしていたとしても、本当の親というものがどんなものなのか、理解するのは難しいものです。
同じように、夫婦が愛し合っていたとしても、真の愛というものを理解することは難しいのです。

最も身近な存在である家族だからこそ、甘えや思い込みに流されることなく、心を通わせる事で、お互いの絆をより深いものにできるのです。

人は、自分に近い存在であればあるほど、自分のことを理解してくれていると考え、気を使わなくなります。
相手に甘えている状態では、いずれ心は離れていきます。

親子しかり、夫婦しかり、長く一緒に過ごしているため、相手のことを空気のような存在に感じてしまうわけです。

空気のような存在という表現は、
気にしなくても存在していて、なければ生きていけないものとして、
いい意味で使われることが多いのですが、

よく考えてみてください。空気は、その存在を意識しなければ感じないわけです。
はたして、それで相手のことを思いやれるのでしょうか?

人間は空気ではありません。
人は関わりあって、自分の存在を感じ、生きていくことができるのです。

たとえそれが最も親しい親子や夫婦の関係であれば、もっと相手のことに関心を持ち、相手を思いやる意識を持つことが重要なのです。