法話の教典

弘法大師空海の教えを受けた僧侶の法話をお届けします

「今日の言葉」の記事一覧

辞達して理挙がらんことを要す

”辞達して理挙(あ)がらんことを要す、故に冗長(じょうちょう)を取ること無し。” 出典:文鏡秘付論 意志を伝えるためにある言葉は、理論的であることが基本です。 もっとも良くないのは、回りくどく、冗長な表現です。 誤解を避 […]

径路未だ知らず。岐に臨んで幾度か泣く。

”径路(けいろ)未だ知らず。岐(ちまた)に臨んで幾度(いくたび)か泣く。” 出典:遍照発揮性霊集 岐路を前にして、どの道に進むべきかわからず、何度も涙をこぼした若き日の弘法大師。 泣くほど思い悩むこともあったでしょう。そ […]

愚においては毒となり、智においては薬となる

”愚においては毒となり、智においては薬となる。かるがゆえに「よく迷(まど)い、またよく悟る」という。 出典:声字実相義 この世には誤って使えば毒になり、正しく使えば薬になるものがあります。 だから、人は悩み迷ってしまうの […]

是非同じく説法なり。人我具に消亡す。

”是非同じく説法なり。人我具(にんがとも)に消亡す。” 出典:遍照発揮性霊集 「是」なるものも「非」なるものも、等しく仏の説法です。 仏のもとでは「人」も「自分」も等しい存在であり、ここの区別も存在しないのです。 人と自 […]

文はこれ糟粕なり。文はこれ瓦礫なり。

”文(もん)はこれ糟粕(そうはく)なり。文はこれ瓦礫(がれき)なり。” 出典:遍照発揮性霊集 「文とはガラクタや瓦礫のようなものです。」 この言葉は文字だけでなく、心で伝えることの大切さを伝えるときに用いられた言葉です。 […]

物に善悪あり、人に賢愚殊なり

”物に善悪あり、人に賢愚殊(けんぐこと)なり。賢善の者は希(ま)れに、愚悪の者は多し。” 出典:秘蔵宝鑰 物事には善と悪があり、善を賢者、悪を愚者とするならば、賢者と呼ばれる人は少なく、愚かな人の方が多いのです。 人は少 […]

如来の説法は病に応じて薬を投ぐ

”如来(にょらい)の説法は病に応じて薬を投(な)ぐ。根器萬差(こんきまんじゃ)なれば針灸千殊(せんじゅ)なり。” 出典:弁顕密二教論 病の違いに合わせて鍼や灸の治療法が千種類以上のあるのと同じで、仏様は人の考えや悩みに合 […]

摩尼と燕石と驢乳牛醐と察せずばあるべからず

”摩尼(まに)と燕石(えんじゃく)と驢乳牛醐(ろにゅうごご)と察せずばあるべからず。察せずばあるべからず。” 出典:秘蔵宝鑰 価値のある宝石と、まがい物の石ころ。 ロバの乳と香り高い牛のバター。その違いをよく知ることが必 […]

任重く人弱くして夙夜に陰を惜む

”任重く人弱くして夙夜(しゅくや)に陰を惜む。” 出典:遍照発揮性霊集 「我々の責任は重く、また人間とは弱いもの。早朝より夜に至るまで、無駄にできる時間など一瞬たりともないのです。」 遣唐使として唐に渡り、福州にたどり着 […]